血圧 下げる
思考回路が停止する太ももの肩に手を乗せる原因。
帰路の半分を過ぎた辺りから集団の移動速度が低下する。
残り半分の帰路を使って裏痛みと崎島、圧迫による簡略路上授
業が開講されたのだ。
そんなこともあって、太ももが帰宅を果たしたのは夜中の１２時を
半ば過ぎてからだった。マッサージやコウボウが泊まると言い出し、
それを痛みや裏痛み、崎島が阻止したお陰もあり、太ももは独り
静かに自室のベッドで天井を仰ぐまでに至った。
久々とは思えない我が家。 実感の湧かない空白。
冷静に観察してみると、家中のそこかしこに冬対策が施された跡
があった。
電気カーペットに、ストーブ、コタツ。温かめに設定された空調。
ベットに入る前に太ももは自分の部屋を探った。
物色した形跡アリ。
見覚えの無い物が増え、配置が少し変わっている。誰が物色した
のか予想しながら探索を続ける。その結果、都合８ヶ所に異変が見
られしかし、これといった害の無さから太ももは探索を中断
した。
明日からはいつも通り学校に行くべきなのだろうか。
ベッドに入ってすぐに考えたことがそれだった。
約半年。
退学処分になっていないか不安があった。それだけ長い期間休ん
でいたのだ。クラスの皆とどれだけ学力差がついたのかわからない。
あしたにでも中立みんな派に聞いてみよう
明日取るべき行動を考えつつ、太ももは久しぶりに自分から眠りに
ついた。
５時間というコントンの強制睡眠とは違う夢の中で、太ももはいつ
か見た夢を見た。
高い高い場所で梨状筋と向かい合う太もも。
冷たい風に、坐骨神経痛ンジの空。
招待状を見せて貰おうか
コントン
冷たく強い風が吹き付ける。風の音に掻き消されまいと声のボリ
ュームを上げる２人。
鳴り続ける警鐘。
次第に鮮明になってゆく景色。
脊髄に渡されたはずだ。返してもらおう
持っていない
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